

日本人は、80歳で平均10本の歯を失います。
平均というのは、誰にでも起き得ると言えます。
誰にでも共通しているのは、歯が欠けてすり減り、顎を止めにくくなることです。
歯が徐々に欠けてすり減ると、小さく平らになり、低くなった歯では、顎が安定して止まらなくなります。
顎が止まらないと、顎を止めるために顎をズラして、極端に力を入れて噛み合わせようとします。
食事以外で、特に寝ている時には強烈です。
毎日繰り返すので、歯と支える骨は、激しく消耗し、やがて壊れて歯が抜けていきます。
歯や歯茎、顎の関節、筋肉、歯肉、頬粘膜などにも不調をきたすことは度々見かけます。
消耗して歯が抜けるのは、病気とは言えず、壊れるまで保険診療は対応しません。
歯を治療して噛み合わせが安定すると、ズラして強く噛む必要がなくなります。極端な消耗は減り、壊れ始めるのが、遅くなります。
そのためには、
歯が壊れて、以前のように噛めなくなることはよく起こります。
噛み合わせをつくるより、壊れるのを遅らせる方が、遥かに費用も時間も少なく、現実的です。
強く噛み合うことがなくなることで、噛んだ時の痛み、冷たさにしみたり、歯肉からの出血、顎の不調などの多くの症状は改善します。
そのような治療は、顎を支える、歯の本来の機能を取り戻すことで、歯の消耗を減らし、歯を永く良好な状態を維持できます。