徹底した根管治療

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とてももったいない根管治療

歯の神経を取る治療したのに、もの凄く痛くなることがあります。
また、神経を取る治療で、痛みや腫れが治らないことがあります。
10年以上前に治療した歯が、急に強烈に痛むこともあります。
いずれも、強烈な症状が続けば、病気の神経が歯に残っていると考えられます。
しっかり植っていて、噛むと痛い、腫れる歯は、たいてい歯の神経を取ることで、健康な歯として噛めるようになります。
噛める歯を早くに抜歯すれば、将来、噛めなくなるかもしれません。
6人に1人が入れ歯と言われていますが、小さな入れ歯は、固定式のブリッジにできる可能性が高いです。
邪魔でよく噛めない、取り外す入れ歯と、噛めて痛みも無く、違和感の少ないブリッジとでは、その差は歴然としています。
必要に応じて適切に根管治療で治せていればですが。

保険診療では根管治療が治らない訳

保険診療は、強烈に痛む神経の場所を特定して取り除く治療ではありません。
根の先まで薬を入れるために削り、残った神経を探すことすらありません。
残った神経が取れないのが、決定的な理由です。

神経が残っていても、『運が良ければ抜かずに済んでいる』こともありますが、症状が強烈なら、神経か、歯を取り除くしかありません。

残った神経を探して取り除く治療自体は可能です。
経験と技術があれば、できます。
しかし、技術を評価できない保険診療には、神経を探し、削って取る治療は存在しません。
技術の評価と引き換えの歯科保険制度は、自然治癒力のない歯を救えるものではありません。

治らずに抜くより、健康な歯として治ることを、誰もが願うのに、健康保険では治らず抜く方が、約3倍の報酬になります。
結果的に、あたかも抜歯を奨励すると思われるような制度です。

保険診療で抜かれる歯は、もったいと思いませんか?

どう治療するのでしょうか?

歯の神経は歯根の管に入っています。
その管の壁を、全周にわたって一層削ることで神経は高度に除去できます。
また、神経と象牙質は、削る感触が全く違うので、硬い象牙質が根管に露出してくると、神経がなくなって、症状は改善します。
闇雲に削っても、器具と形の違う部分の神経は取れずに残り、症状は残ります。

実際に、根管治療された上顎の小臼歯の歯肉が腫れて、強烈な痛みが急に起きたケースのレントゲンです。
白い線が歯の周りで無くなっているのは、上顎の骨が溶けて無くなってます。周囲の歯肉や頬も腫れています。

症例

症例写真

根管治療はしっかりなされています。しかし、残った神経の炎症で、骨が溶けて、上顎に膿がたまっています。上顎が痺れ始めました。

症例写真

ギザギザの器具の周囲にある、白い部分は治療で詰めた薬です。残った神経と薬の両方を削って取ります。
神経が段々取れて、症状は改善します。

症例写真

神経の管を一層削って硬い象牙質が露出しました。削れる神経がなくなり、症状も殆どありません。顎の痺れは若干残っています。

症例写真

たまに痺れがありますが、他の症状が無くなりました。根の先まで薬で塞いでいます。

症例写真

歯の神経を高度に取るだけで、上顎洞の炎症がなくなり、歯の周囲に骨が再生しています。痛みも腫れも完全になくなりました。
原因のなくなった歯の周囲には、健康な組織と機能が回復しています。

上顎洞や歯の外科処置・抜歯が不用で、何より健康な歯としての機能を取り戻せたのは現実です。
同じような治り方は、日常的に見られますが、あまり知られていないのが残念です。

根管治療に対する個人的な見解

根管治療では、神経が取れない限り、劇的な改善はありません。

消毒が強調されがちですが、以前、隔壁やラバーダムに注力しましたが、症状の改善には至りませんでした。
日常的に神経が無くなる時に症状が改善することから、神経を取り除くことに重きを置くようになりました。

神経に触れて取り除く根管治療は、柔らかい神経と硬い象牙質の違いにより、神経のある部位を選択して削ることができます。その際、ファイルが折れて取れなくなることはあり得ません。

神経が残るのは、神経の管に器具が届かない場所があるからで、器具が届くように削れれば、確実に神経を減らすことができます。それには、根管の形を把握して削ることです。
根の先まで器具を届かせ、神経を感じつつ削ることで、結果的に神経を減らすことになり、症状が改善します。


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